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2005年08月10日 コメント ( 7 )
ストックホルムのIKEAイケアへ。
まだ、お返事は書いていないのですが、先日、この様なコメントを頂きました。”イクルさんから見てIKEAの家具達はどんな感じに映りますか?私はデザインくらいしか見ない素人なのでよくわかりませんが(笑)。”という内容でした。という事で、今回はイケアをテーマにしてみます。
まず、イケアの家具と僕が作る(作ろうと思う)家具の位置づけを分かりやすく説明すると、
寿司ならばコンビニ寿司と銀座久兵衛、衣料品ならば、ユニクロとシャネル。カメラなら、写るんですとハッセルブラッドくらい違います。やや大げさ(笑)な例えですが、この位の違いがあります。
もっと簡単に言うとクオリティーが全然違います。購入時には分からなくても5年、10年後には絶対的な差が付きます(もちろん僕は見るだけで随分と分かります)。とは言っても、別にイケアの家具がダメだというわけではなく、僕もお店に行きますし、買い物もします。我が家の食事用のテーブルと棚はイケアの製品です。
タイムリーな事に昨日、訪れてきたばかりなのでさっそく見てみましょう。
カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: EF-S17-85mm F4-5.6
撮影時: ISO100 1/200s F9.0 絞り優先AE
ストックホルムにはイケアが2店舗あります。僕たちは自宅からバス(ベビーカーが一緒なら無料だから)で行く事のできる北のお店へ行きました。
カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: Canon EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM
撮影時: ISO400 1/50s F4.5 絞り優先AE
広大な店内はまずショールームのような空間提案から始まります。ここは寝室。こんなに明るい照明の寝室はちょっとイヤだけど、このランプの使い方は好き。
カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: Canon EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM
撮影時: ISO400 1/30s F4.5 絞り優先AE
ここは高校生くらいの女の子の部屋でしょうか。フィリップス製のフラットテレビは箱のみ。たぶん宣伝も兼ねて提供されているのでしょう。他にもHPのパソコン(やっぱり箱のみ)などがありました。
カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: Canon EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM
撮影時: ISO400 1/30s F4.5 絞り優先AE
キッチン。イケアは住宅に必要な物を総合的に扱っています。当然、水回りやオーブンも。
カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: Canon EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM
撮影時: ISO400 1/50s F4.5 絞り優先AE
そして、子供用品も。赤地に書いてある言葉を直訳すると、”世界で一番大事な人々の為に。”丸い穴を抜けると滑り台になっていて、ショールームとは言えども遊べるようになっています。
カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: Canon EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM
撮影時: ISO400 1/60s F4.5 絞り優先AE
女の子部屋。カズエ憧れの天蓋付きのベッド。蚊帳に見えない事もないかも(笑)。
カメラ: Canon EOS 20D
レンズ: Canon EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM
撮影時: ISO400 1/25s F4.5 絞り優先AE
男の子部屋。
ここまで見てきて分かると思いますが、イケアがその他一般の量産家具と大きく異なるのが、発想力、デザイン力、見せ方、大胆さなどなど。カタログ販売にもすごく力を入れていて、新カタログが発行されると郵便受けに届きます。もちろん無料。これも見応え有り。
そして一番強力なのが、世界規模で生産販売する事による圧倒的な安さ。驚くほどに安い値段の物がゴロゴロしています。でも、先ほどの長所をうまく生かす事で、単なる安物という評価にはならず、むしろ高い評価を得ています。
日本進出も間近ですが、日本の関連企業、会社はかなり驚異に感じている事でしょう。この価格帯(何度も言いますが異常に安い。)を維持し、日本の流通システムに頼らないイケアらしいシステムで日本でも展開した場合、残念ながら大打撃を受ける可能性もあると思います。方向性は違えども、同じ分野の仕事に携わる僕にとってはとても気になる事でもあるけど、そんな中でも頑張っていきたいなあ。
次回へつづく。
コメント
今日は。
結婚する前後(昭和も昭和ウン十年)日本にもイケア製品があって、特にテキスタイル(こういう言い方もイケアで知った)をずいぶん買いこんで、ドレッサーのカバーにしたり、クッション作ったりしました。
イケアのパイン製のベッドの写真を見せて家具屋さんで別注しました。
その頃は、白木で家具というイメージがないらしく、やっぱり、ベージュっぽい塗料とニスを塗られてしまいましたが、形はそこそこに出来上がりました。
今でこそ、日本製の生地デザインも優れていますが、昔はイケアのテキスタイルは、日本ではありえないものすごく斬新でおしゃれでしたね。
今は家具もインテリアもずいぶん洗練されて、そういう意味では、イケアという名前だけで、日本で席捲できるかどうかでしょうか?
何か、知ったかぶりのような書き方ですみません。
投稿者 ひらりん
こんにちは、ひらりんさん。
そうなんですよね、以前、イケアは日本に進出していました。当時のカタログを見ると分かるのですが、冗談かと思うくらい高い値段がついていて驚きます。日本の代理店経由だったからかもしれませんね。
今回はかなり入念な準備をしているようで、過去に日本進出した外資系企業の中でも最大の投資をしているようで、本気みたいです。当初の予定ではもう開店しているのに、わざわざ遅らせたらしいです。
とりあえず、日本の市場にイケアのDIYシステム(自分で組み立てる)が浸透するか興味津々です。
投稿者 Ikuru
IKEA特集ありがとうございます。先日IKEAで大きめマグカップを4個買いました。会計時、スーパー同様ベルトでそのまま流されて終了!だった事にしばし思考回路停止…。え?壊れ物だよ…って呆然。ラッピングや包装のコーナーがあり、自分で包装するIKEAのセルフサービス方針を自宅に帰ってから知りました。「壊れ物にはせめて紙でグルグル巻き」は日本のショップでは当たり前かと思います。このシステムもそうですが、倉庫から自分で商品を探して取ってきて買うシステムも、日本ではどんな反応になりますかね。この日マグカップ達は私が着ていたパーカーに包れて家路に着きました。。
投稿者 ごんべい
ごんべいさん
こんにちは。イケアの製品はまだ厚さがあるから良いのですが、スウェーデンガラスの超繊細なグラスを売る店でさえ、セルフサービスのラッピングだったりするのでビックリしますよ。日本だと過剰なくらいに包んでもらえるので、差を大きく感じますね。ちなみに、薄いガラスのコップはガッシャーン!!ではなく、シャリーーンー。。。と割れます。いつか試してみて下さいね(笑)。経験者より。
投稿者 Ikuru
はじめまして、Ikuruさん。
88年から91年までスウェーデン南端・スコーネ地方のルンド大学で研究のため滞在していました。IKEAの家具も(安いので)主として収納用のものをいくつか買い込んで使っていました。構造的にはチャチっぽくみえるのに15年以上使っても(帰国に際しコンテナに積み込んで持ち帰ってしまいました)壊れずにいるのは驚きです。スウェーデンではローカルなオークションもかなり一般的です。ウチではいくつかクラシックな家具やピアノを購入して持ち帰ってきました。日本の湿気でどうなるかと思いましたが引き出しの滑りも特に悪化せずそのまま使えています。帰国後も何度か訪端していますがなかなかIKEAまで寄れませんでした。Ikuruさんのレポートを読んでまた行きたくなってしまいました。お暇があったらスコーネの古城も行ってみてください。
投稿者 Dr.メメザワ
Dr.メメザワさん
はじめまして!IKEAの家具は安く作るだけではなく、色々と工夫もしていたりするので面白いです。僕の実家にも収納棚とかがありますが、今でも現役です。既に20年くらいは経っているのではないでしょうか。でも、特に椅子は構造的に酷使されるので、接合部などの接着を確認されると良いかもしれません。
スウェーデンのお城はヨーロッパの他国の豪華絢爛な建物と比べると随分と印象が違いますよね。スコーネでもそうですか?
投稿者 Ikuru
日本に戻ってきた?
昔、買いに行きますた。
神戸にできたら覘きにいきます。
投稿者 aegeansuomi